開院60周年を迎えました

1963年8月1日、千歳市本町2丁目1番地(現在の札幌トヨタ自動車千歳店)に私の父である遠藤昭治先生が遠藤整形外科医院を開業し、今年でちょうど60年目を迎えました。

幼少期より、父がどんな患者さんも断らずに診察していた姿を見て育ち、医師になってからも治療を受ける患者さんの気持ちを汲んで優しく接するように指導され、ご近所の方々が気軽に利用できる昔ながらの良い病院であり続けたいと父の志を受け継いで参りました。

あちこちに行かなくても済むように法人内で概ね一通りの医療サービスを提供するため、高齢化社会も見据えて本町から現在の清流5丁目へ移転した際に老人保健施設・北星館を併設し、また50周年記念事業として通所リハビリテーションセンターを開設したのはそのような思いがあったからです。

早いもので自身が医師免許を取得してから35年が経ちました。
若い頃の自分は手術の腕を上げる事に熱意を注いでいましたが、同じ患者さんを継続的に診察しておりますと学ばせていただくことが非常に多く、切らずに治す方法や人間本来の自己修復力に加え、少しの薬やリハビリで体調を保てることが次第に分かり、名医ではなく良医であることを目指して診療してきました。

50歳代で出会った患者さんが今では80〜90歳代となり、ご本人のみならずご家族やご友人を連れて来てくださいます。
信頼していただき、長く診療させてもらえることこそ医師としての成長の糧であり、最大の喜びであります。

本来であれば、私からお一人ずつお礼を申し上げるべきですが、病院内で使える時間に限りがあるため、感謝の気持ちを綴りましたのでご一読いただけましたら幸いに存じます。

2023年8月1日        

医療法人社団いずみ会 北星病院
院長 遠藤 昭