北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.4.

(2021年4月26日 10:00)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

朝練です。
今回のテーマは『胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)』です。

胸郭出口症候群とは・・・
首と胸周辺を通る神経や血管があります。
その神経や血管が圧迫されたり引っ張られたりしてしまうことで
腕や手に痺れやむくみ、冷たさを感じるなどの症状が出ることがあります。

神経の通り道として
①前斜角筋と中斜角筋(首の筋肉)のあいだ
②鎖骨と第一肋骨とのあいだ
③小胸筋(胸の筋肉)のうしろ
があります。
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アプローチとして種類はいくつかありますが
リハビリで行うアプローチとしては
①・③の場所で起こるような神経の圧迫を改善するために
筋肉の柔軟性を出すためのマッサージや物理療法、姿勢や筋肉の過剰な
緊張を予防するための日常生活指導を行なっています。

当てはまるような症状の方は是非ご相談ください!

参考文献
Chi-ngai Christopher Lo Systematic review: The effectiveness of physicaltreatments on thoracic outlet syndrome in reducingclinical symptoms 2011
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.3.

(2021年4月19日 17:29)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日も朝練頑張りました。
今回のテーマは『肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)』です。

聴き慣れない方もいるかと思いますが
肘(ひじ)のうち側をぶつけた時にビリっとしたものを
感じたことがある人は多いのではないでしょうか?
その部分には尺骨(しゃっこつ)神経があります。
尺骨神経の通り道を肘部管といいます。
2021.419外来1.jpeg
尺骨神経は主に肘の内側から薬指の一部、小指までを支配しています。
肘の曲げ伸ばしの多い職業やスポーツなどで繰り返し肘の内側に
負担が増加することで尺骨神経が圧迫や牽引されることで慢性的に症状が出ることがあります。

数年前にも野球選手でオフシーズンに肘部管症候群で手術したニュースもありました。

肘部管症候群での症状としては主に
・肘のうち側から小指、薬指の一部分の痺れ
・手の筋肉が痩せる
・指の変形      
などがあります。

治療としては
服薬、肘を一時的に固定し安静にすること、手術などがあります。
リハビリでの関わりとしては肘の曲げ伸ばしでの負荷がかからないように
動作の指導、装具の作成での良姿勢の保持、筋力が低下したことでできなくなった
日常生活動作の練習、筋力訓練などを行います。

気になる症状がある方は是非ご相談ください。
次回も頑張ります!

参考文献
肘関節機能障害理学療法ガイドライン(肘部管症候群)
インソール勉強会

(2021年4月16日 16:39)(外来リハビリブログ)

本日は業務後に当院で取り扱っているインソールの
勉強会がありました。

当院で扱っているインソールのひとつとして
『スーパーフィート』と『Life OTC(ライフ オーティーシー)』というものがあります。
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SUPER FEET(スーパーフィート)

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Life OTC(ライフオーティーシー)

大きな特徴として踵を安定させることで足本来の衝撃吸収能力を助けることがあります。

今回の講習では商品ごとの特徴やどんな患者様に適応となるのか
また、どんな靴がよりインソールを入れた時に良い効果を発揮しやすいのかなどを学ぶことができました。

万人に効くものというのは中々ありませんので
私たちが足や体のチェックを行い、適切なインソールをオススメします。

足だけでなく膝の痛みでお困りの方も適用となることが
ございますので詳しくは私たちに是非ご相談ください!
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.2.

(2021年4月16日 16:37)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今日は朝練です!
本日の内容は頸椎症(首の背骨)における『神経症状』です。

神経症状とは…
痺れや痛み、感覚の異常などを感じることです。

首に関しては
加齢や靭帯が厚くなったりすることで
首の骨にある神経が圧迫されたり、神経の通り道が狭くなることで
神経症状が出現することがあります。

首にある神経は主に上肢(肩〜手)のあたりに
分布しているため、肩やうで、手に痺れや痛みを訴えて来院される方が
多くいらっしゃいます。

リハビリでは首に負担がかからないような姿勢の提案や
筋力訓練、柔軟性の改善を目的に実施していきます。

今回はどのような姿勢を取ると首に負担がかかるかのチェックの練習、
腕の曲げ伸ばしでの神経症状の有無を調べるテストの練習を行いました。
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次回も頑張ります!

参考文献
頸椎症性脊髄症診療ガイドライン2015 日本整形外科学会 日本脊髄病学会
【活動報告】出張転倒予防教室

(2021年4月 8日 16:05)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院 外来リハビリ班です。

千歳市介護予防センター様よりご依頼を受け、3月30日火曜日に「介護予防教室特別版 転倒予防教室」を当院理学療法士 澤野が行いました。
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会場は祝梅コミュニティーセンターでした。

感染対策もしっかりした空間でした。

転倒に関する講話、転倒リスクを把握する簡単なチェック、参加者と一緒に転倒予防に必要な運動を行いました。
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コロナ渦で外出機会が減少して体力が落ちたという参加者の声も多くありました。

市内でのサロン活動もまだまだ再開していない区域も多いようですので、
市民が集まりコミュニケーションの場や運動する機会が増えていければと思います。(感染対策を行なった上で)


当院では市民の方がいつまでも生き生きとした生活ができるよう、予防活動に努めていきたいと思います。

外部での出張転倒・介護予防、健康教室関連、随時受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
通所リハビリブログ 第53号 元気に屋外歩行へ行こう!

(2021年4月 7日 17:16)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
雪もすっかり解けて、春らしく暖かい日が続いていますね。
お天気も良いからか、春の陽気に誘われて
お散歩している方や、畑作業をしている方が増えてきているようです。
 
通所リハビリセンターでも、リハビリの中で外歩きを始める方が増えています。
 
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ご利用者様の中には、まだ一人で外を歩くのに不安がある…
歩行器などがあると一人で外には出られない…
長距離を歩くのに自信がない…
といった、不安や課題を抱えている方がいらっしゃいます。
 
屋外は家の中と違い
道路のデコボコや段差、坂道、車や自転車…など
意外と危険な場所が多いのです。
 
リハビリのスタッフと一緒に屋外歩行の練習を行い
道路の段差や、坂道に慣れましょう。
 
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(※2019年の写真です)
 
外で歩ける距離を伸ばすことが出来れば
ちょっとした外出や、お買い物に行けるようになったり
旅行にだって行けるようになります!
 
元気に外歩きに行けたら、どんなことがしたいですか?
目標をもって、一緒にリハビリしていきましょう!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

しゃがみ込みできますか?

(2021年4月 7日 17:04)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは↓これできますか?
(2秒耐えましょう)
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できない人は…

足首が硬い状態であり怪我のリスクが増加する可能性があります

例として、高齢者で考えると『転倒』にも関係してきます。
足関節可動域(足首が硬い状態を再現)を制限した研究では歩行中につま先の高さが
上がらなくなると報告されています。(柳川 2016)
つまり、つま先が低く歩いている最中につまずきやすくなると考えられます。

小学生を対象にした研究ではしゃがみ込みができる子供たちは
足の可動域に差があるだけではなく膝の大きい筋肉である大腿四頭筋の
筋力(膝を伸ばす力)にも差があると報告しています。
(久保 2016)

ちなみに大腿四頭筋の筋力は歩く速さや転倒しにくさにも
関わってきます。

最近では子供の身体能力の低下による『子供ロコモ』なんていう
言葉や、それに対しての検査まであるくらいです。
なので子供から高齢者まで足首の柔軟性低下が問題になっています。

転倒によるケガ予防やパフォーマンスアップのためにも
しゃがみ込みができない人は日頃からストレッチをオススメします!

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タオルで引っ張りストレッチ


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余った雑誌でストレッチ

ちなみにしゃがみ込みに足関節背屈(はいくつ)可動域がどれくらい必要かというと
20°以上あれば可能
10°以下であれば不可能とされています。
(山崎 2009)



引用文献
①柳川 足関節可動域の制限が歩行動作に及ぼす影響 広島体育学研究 42:1 ~ 10,2016
②久保 他 サッカー教室に通う小学生の しゃがみ込みテストに関する検討 理学療法さが・第 2 巻第 1 号・2016 年 2 月
③山崎 他 足関節背屈可動域としゃがみ込み動作の関係 理学療法科学 25(2):209–212,2010
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.1.

(2021年4月 4日 12:06)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

新年度1回目の朝練です。
テーマは『足関節骨折』です。
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足関節はたくさんの骨でできています。
転んだり外傷などで骨折した場合は手術か保存療法(ギプス固定など)で
折れた部分を回復させながらリハビリとなります。

骨が癒合(折れた部分が回復)するまではギプス固定などをして
体重をかけないで過ごす場合があります。
そのためギプスが外れた後に足の硬さが出たり筋力が低下することで
日常生活や歩行に違和感や痛みが出る事があります。

本日は歩行時の痛みや不安定感などに対しての
筋力チェック、足の関節の柔軟性のチェックなどの練習を行いました。

今年度も継続して頑張ります!