北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班 新スタッフ!

(2020年11月25日 14:33)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回は外来班に心強い理学療法士が
追加された為紹介させて頂きます。

稲童丸 輝(いなどうまる ひかる)です!
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元々は入院患者様や介護保険分野での
通所リハビリを担当していました。

その為、病院から自宅、自宅で身体の能力を落とさないように他職種と協力して
生活を設計していく視点を持っています。

外来患者様の中にはご自宅での生活が
不便になり安全のために手すり等の環境設定や転倒予防等のために1日の生活の中で運動不足にならないように
管理をしていくことが必要になってくることがあります。

そのような患者様に適切な運動、アドバイス、マネジメントを提供していける理学療法士です。

今後もよろしくお願い致します!
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中17

(2020年11月24日 17:49)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です!

本日はテーピングの効果や使用方法について学習、練習をし、
足首の捻挫や腰痛に対して応用しました。


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テーピングの効果は
①神経の乱れを元に戻し、筋肉本来の機能を回復させる
②血液やリンパ液の循環を良くする
③皮膚や筋肉を刺激し痛みを和らげる
④関節のずれを改善する
といった4つの効果があります。

我々も臨床中に、テーピングを使用して関節の位置を修正したり、
筋肉をサポートした上で、痛みのある動作を行なってもらい、
痛みが軽減するかの検査を行います。

その上でリハビリの方針や内容を考えていきます。


そのため、正常な運動をあらかじめ学習し、さらにテーピングの貼り方を練習し、
患者様に還元できるよう、継続した朝練を行っていきます!


痛みで日常生活や仕事でお困りの方はご相談ください!
北海道千歳市リハビリ病院 膝の注射に関して

(2020年11月19日 10:28)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは
変形性膝関節症へのヒアルロン酸注射です。

リハビリ中に患者様からよく聞かれることがありますが
「膝の注射した方が良いかな?」という質問です。

注射をするか、しないか、続けていくかは患者様の訴えや
症状を加味して医師が判断するものです。


私たちリハビリ職には注射をする、しないという判断はできませんが
ヒアルロン酸注射での軟骨への影響に関しての論文がありますので
参考にして頂ければと思います。

※今回はヒアルロン酸注射に関する知見です。
 ステロイド薬などの他の関節注射の研究でありませんのでご注意ください。


60人の60膝をMRIで診た研究です。

場所は日本人が痛めやすい膝関節内側の軟骨部分です。

複数回、膝へのヒアルロン酸注射で膝関節軟骨がどのように変化するかをみた研究です。

平均して7~8か月間経過観察した結果として、
改善した患者グループは平均約15.5回の注射をしていました。

変化しなかった患者グループは平均約8.4回の注射回数でした。


悪化した患者グループは平均約5.8回でした。

経過観察期間と注射回数の関係でみると、
月に1回程度の注射で変化はしなかったが、
月に2回以上の注射で関節軟骨の状態が改善したという結果ですね。

注意したいのは月に1回未満だと、悪化するという結果なので、
医師としっかり相談して、定期的な投与を遵守することが大切です。


患者様の今後の参考になれば幸いです。

参考文献
生田 他 Effects of repeated intra-articular hyaluronic acid on cartilage degeneration evaluated by T1ρ mapping in knee osteoarthritis
【活動報告】企業連携ぷちゼミ:骨盤のゆがみ解消講座

(2020年11月14日 16:51)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です!

11月11日(水)あんじゅ児童館にて
産後6ヶ月未満の方を対象とした講座に理学療法士の加藤と作業療法士の佐藤が行ってきました★

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参加前の体調チェックや、消毒・換気など感染対策をしっかり行い実施することができました!

今回は5組の親子が参加してくれました。


姿勢チェックや筋肉が上手く使えているか、いつもの講座より時間を多めにとったので、
自分の身体がどういう状態か細かく確認できたのではないでしょうか^_^


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また、お子さんは別のエリアで児童館の先生方が見ていてくれたので、お母さんは集中して聞くことができたのではないかな〜と思います(*^^*)


今年度は、年明けにあと1回この講座がありますが、地域女性の健康に携われるよう北星病院では引き続き感染防止対策を徹底していきます!!
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!⑤

(2020年11月11日 13:59)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

前回記事はこちら↓です。
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/11/post-273.html

今回は神経障害性疼痛です。

神経障害性疼痛とは
神経、脊髄または脳の損傷や機能障害によって起こる痛みとされています。

実際に整形外科でリハビリ処方となる方は腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア
と呼ばれるものが有名なところです。

上の2つの病気では腰から足にかけて症状が出ることが多いです。

腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアでの症状としては
異常な感覚(例として燃えるような、またはチクチクしたもの)や
下肢の痛みなどがあります。

治療の流れとしては医師が診断時に色々な検査(画像診断や理学検査等)を行い、
具体的に何処の
神経が問題で症状があるのかを確認します。

その後リハビリ室にて私達が更に体の硬さや
筋力の低下が無いか、どのような動作で痛みが出るのかを
確認しストレッチや運動指導等を行なっていきます。

また腰だけではなく股関節や背骨など
腰を上下に挟んでいる関節の拘縮(固くなっていること)が
症状に関係していることがあるため全身をくまなく
チェックし運動療法やストレッチを提案させていただいています。

お困りの方は是非ご相談ください!

参考文献
①林典雄  馬尾性間欠跛行に対する運動療法の効果  日本腰痛会誌,13(1): 165 - 170, 2007
理学療法士による勤労者のための腰痛対策 ②職業性腰痛を対策・予防する意義

(2020年11月 9日 17:10)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院 理学療法士の澤野です。

本日は職業性腰痛を対策・予防をする意義についてです。

①50%を超える労働者が腰痛がありながら仕事をしている!?
約106万人の労働者を調査した報告では、83%の方は労働中に一度は腰痛を感じたと報告し、
その内の59%は現在も腰痛がありながら一生懸命労働しているというデータがあります。
また、2割弱の方は4日前後の欠勤をするくらいの腰痛があるという結果があります。

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②職業性腰痛が及ぼす影響はどのようなものなのか?
職業性腰痛は労働中の腰痛のみではなく、

・生活の質(自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているのか)を低下させる
・職業性腰痛の遷延、慢性化に伴う、医療費の増加
・労働生産性(労働者1人あたり、企業全体が生み出す成果)が低下する
・職業性腰痛による失業や欠勤

に影響してしまいます。
各個人の生活へ影響を及ぼすだけでなく、腰痛の増強や慢性化に伴い、
企業全体へも影響を及ぼす可能性があります。そのため、職業性腰痛への対策や予防はとても重要と考えます。

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③労働衛生の3管理
労働者における職業性腰痛への対策として
1.健康管理
2.作業管理
3.作業環境管理
の3つを基に対策をしていきます。
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1.健康管理は、心身状態が健康であるのかということです。作業を行うにあたり、
必要な身体の可動域や筋力、持久力があるのか、また、精神的ストレスにより腰痛を
引き起こしやすくなる可能性もありますので、心身共に健康であるのかということを考えていきます。



2.作業管理は、作業方法は腰に負担がかかっていないか、運搬する物品の重量はどのくらいか、
同一姿勢で長時間作業になっていないか、定期的に姿勢を変えることができているか、
作業前・中・後に運動、体操はできているのか、作業に関して考えます。



3.作業環境管理は、作業中の環境面が整っているのかです。
足場が不安定でないか、作業場の温度は適温か、
暗すぎないか、狭くないかなどを考えていきます。


では実際に次回からこの3管理に関して詳しく投稿していきますね。

実際に講習会や作業方法改善に対するご質問ご要望などがある企業様がおりましたら一度ご連絡ください。

お問い合わせ先
固定電話︎0123-24-1121
封筒rihabiri@hokusei.or.jp
北星病院 リハビリテーション科
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中16

(2020年11月 9日 16:51)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは変形性膝関節症への足底板(インソール)処方です。

変形性膝関節症の方へ、痛みや歩行の改善の為にインソールを処方することがあります。

インソール処方の目的は足のアーチ(土踏まずの形など)をしっかり保持させることで
足の機能を発揮させ、全身のパフォーマンスを改善する事です。

試しに入れて直ぐに購入して頂くのではなく
実際に色々な評価をして納得をして頂いた上で購入して頂きます。

実際の評価としては以下の様なものになります。

足の崩れがある場合、全身に影響が出るために、肩関節や首の関節の
動きが悪くなることが多くあります。

そのため、足の崩れから、全身への影響があるかないかを判断する為に

①足が地面に接地している状態で四肢を動かし、足の影響を評価します。
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②足が地面についていない状態で四肢を動かして評価します。
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②の足が地面に着かない状態で動かしやすくなれば足の影響が考えられます。

その他にも患者様の靴にインソールを入れて数分歩いて、
歩きやすさや痛みがどうなるかも考慮して考えていきます。


インソールは特に靴を履いてたくさん歩く方に適応となりますが
自宅にいる時間が長い方には同じ機能を持ったソックスも処方します。

当院職員も多数愛用しているインソールです。


気になる方は是非ご相談下さい。

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北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!④

(2020年11月 4日 18:11)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

前回記事はこちら↓です。
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/11/post-271.html


前回までは痛みの時期をテーマにさせて頂きました。
今回も痛みの分類の続きです。
「原因による分類」です。
前回も少し触れたところになりますが下記のように
分類されていきます。
①侵害受容性疼痛
②神経障害性疼痛
③心理社会的疼痛

今回は①の侵害受容性疼痛に関してやっていきます。
侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう と読みます。)
概要としては最も皆さんが感じる痛みです。
組織損傷(筋肉・骨・靭帯・皮膚など体の色々なところを傷めること)
によって身体が痛いと感じることです。

組織損傷が発生した時に感じる痛みということですが
大きな怪我を想像している方も多いと思いますが
多くの外来患者様は日常のちょっとした身体に負担のかかる
ことが積み重なることで微細な損傷がやがて痛みにつながり
来院されることが多いです。
ちょっとした負担のかかることを特定することが
重要ですがなかなか難しく患者様にも問診の中で
時間をかけてお聞きすることが多いです。

負担のかかることとして文献で報告されていることも
少ないですが例として腰痛に関してですが
長い時間座っていることがあります。
特にデスクワーカーの方や運転手の方に多いイメージですが
長く座っていると腰椎ヘルニアになる可能性が増加すると言われています。
また悪い姿勢をとっているだけでもクリープ現象といって
脊骨の関節が不安定になるといったことも報告されています。
さらに俗にいう「良い姿勢」をとっていても
長時間座っていると徐々に筋肉が疲労してきて
悪い姿勢(背中が丸まっているような)になってしまうと報告されています。
なので大事なことは一定時間で姿勢を変えたり
一度立ち上がって体を動かすことで負担を軽減することが重要になります。
少し生活の習慣の中で意識を変えるだけでも疼痛を回避できるかもしれません。

また余談ですがずーっと痛みを感じる状態のまま
放っておくと神経などが過敏になって
感じる程度が強くなることや慢性化していきますので
早めの対処(病院に行ったり何か痛みを改善する為の行動)
が重要になります。

参考文献
①野田 他 3 つの異なる座位保持課題が腰椎分節の 角度変化に及ぼす影響 理学療法学 2017
②斎藤 他 異なる坐位保持課題が腰部受動性組織に及ぼす影響 ~腰部筋活動に着目して~
理学療法士による勤労者のための腰痛対策 ①職業性腰痛とは何か?

(2020年11月 1日 16:38)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院 理学療法士の澤野です。

私は現在、恵庭市にあるコンクリートブロック製造企業様へ
定期的に職業性腰痛の予防活動をさせて頂いています。


大まかな活動は、従業員全体に向けての職業性腰痛講習会や体力測定、
実際の作業場面を観察して、腰痛予防をするための作業方法指導や環境調整を行なっています。

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そこで、近隣地域の企業様へもこの当院ブログを通じて、職業性腰痛予防、
腰痛予防に伴う生産性の向上に少しでも貢献できるように、
作業中、どのようにすると腰への負担が少なくなるのか定期的に記事を投稿していきたいと思います。


本日はまず職業性腰痛とはどのようなものなのか?どのような職業、作業動作に多く発症するのか?です。

①職業性腰痛とは?
労働に関連して発生する腰痛のことを職業性腰痛と言います。

例えば、重量物を運ぶ際や長時間座ってパソコン業務をすると腰痛が強くなり、
運搬方法の改善や座り方の改善で腰痛が軽減するといったことです。

しかし、重労働が続いたり腰へ負担のかかる方法で作業を継続すると、
徐々に日常生活でも腰痛で困る状況に陥ってしまいます。


また、休業4日以上要する業務上疾病の中でも腰痛が最も多く、災害性腰痛とも言われたりします。
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②職業性腰痛が多い職業、作業とは?
職業別の過去の疫学調査を見てみると、様々な結果が出ていますが、
その中でも一致するのは看護職や介護職、製造業、運輸業、製造業などで多いとされています。


腰痛発症リスクの多い作業動作では前かがみ、腰の捻り、
人や物の持ち上げ下ろし、座位作業などが多いとされています。

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このような、腰痛発症リスクの高い作業動作は労働の中で、
必ず行わないと仕事になりません。

しかし、腰痛を伴うと仕事中のパフォーマンスを最大限発揮できず、
生産性が低下してしまいます。


そのため企業労働者への理学療法士の関わりとして、
作業中にいかに腰への負担を減らしながら普段の仕事行えるように、
衛生管理者だけでは賄えきれない、作業動作方法指導や環境調整がとても重要と考えます。


作業別の腰痛予防のための作業姿勢や方法を定期的に投稿していきますが、
実際に講習会や作業方法改善に対するご質問ご要望などがある企業様がおりましたら一度ご連絡ください。


お問い合わせ先
固定電話︎0123-24-1121
封筒rihabiri@hokusei.or.jp
北星病院 リハビリテーション科
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中15

(2020年11月 1日 16:35)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は朝練です。

テーマは上殿皮神経の症状です。
上殿皮神経とは じょうでんぴしんけい と
読みます。
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上殿皮神経の走っている部位としては
背骨を支えている筋肉の中を通って
骨盤からお尻の筋肉の表面近くにあります。

感じる症状として神経の為ピリッとした様な痛みを感じることがあります。

痺れや痛みをお尻付近に感じる方は
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の
方もいますが
この神経が問題の可能性もあります。

気になる方は是非ご相談下さい!
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!③

(2020年11月 1日 16:32)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は痛みに関する記事の続きです。

※前回の記事はコチラ

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/10/post-270.html

前回も少し慢性疼痛に関して
触れさせて頂きましたが、
今回はより深く、外来患者様の中でも
1番多い慢性疼痛について触れていきます。


前回は腰痛を例にしましたが、
慢性疼痛全体の定義としては国際疼痛学会で
治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛みとされています。

具体的な期間は症状が最初に出てから3ヶ月とすることが多いです。

慢性疼痛の因子として

①侵害受容性疼痛(組織が損傷、損傷しそうな時に体に危ない!と警告する痛みです。よく感じる痛みがこれに該当します。)

②神経障害性疼痛(神経、脊髄、脳の損傷や機能障害によって起こるもの。整形だと腰椎椎間板ヘルニアなどでの神経が圧迫され足などに痛みが出るもの)

③心理社会的疼痛(日常のストレス 例としてはずっと痛みが続き不安、仕事のストレス、対人関係など)があります。


慢性疼痛は
①〜③が複雑に絡み合った状態となっています。

また、慢性疼痛の特徴として
実際に持っている筋肉量に見合わず
身体に痛みがなく問題ない方と比較して
約30%程筋力が発揮できていない状態にあると報告されています。


更にどこの場所が痛くてもそれが起きると言われています。

なので痛みの期間が長い患者様は
筋肉量と実際にどれくらい筋力が発揮できているのかを継続して測定し身体の状態を必ずチェックするようにしてます。

そこで全身状態をチェックしていくことと同時に①〜③のどこに問題があるかも考えていくことで痛みの改善につながるように行っていきます。

慢性的に痛みがある方は是非ご相談下さい!

関連する過去記事もよろしくお願いします!

筋力過去記事
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-211.html

筋肉量過去記事
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-212.html


参考文献
①慢性疼痛治療ガイドライン
②島谷丈夫 他 慢性疼痛疾患患者と健常人における筋質量(%MV)と体重支持指数(WBI)の比較検証(第2報)疼痛部位別におけるWBI
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!② (腰痛を例にして)

(2020年10月26日 11:09)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
本日は「痛み」についての記事の続きです。

※前回の内容はコチラ

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/10/post-267.html

前回は痛みの定義について
触れさせて頂きました。

今回は痛みの種類に関してお伝えします。

分類方法がいくつかありますが
痛みの対処や原因を考える上では重要になります。

特に患者様に関わりがある種類として
「痛みの時期」があります。

時期とは痛みが出てからどれ位経ったかで
判断していきます。

ざっくりと分けると
①急性期 ②慢性期となります。

①急性期とは
痛みを感じてからすぐの時期です。

この時期は身体の組織(筋肉や靭帯など)が
炎症(腫れ、熱感、発赤など)している可能性がありますので痛みを強く感じる方も多いです。

例として腰痛では痛みを感じてから4週間未満の時期です。

よく患者様の中にも痛みがあるからずっと寝ていたとおっしゃられる
ことがあります。

しかし最近の研究では
痛みが出たばかりでもなるべく普段の活動を維持することで、
より早い痛みの改善につながり仕事への復帰も早くなるとの報告があります。

更に仕事を休んでる期間が長ければ長い程職場復帰の可能性が低くなるとも言われています。

もちろん痛みがある場合は無理をしないように
でも、できるだけ過度な安静を避ける必要があります。

過度な安静で筋力の低下や身体の柔軟性の低下などの
2次的な問題で更に痛みが強くなってしまう可能性がある為です。

②慢性期とは
例として腰痛では痛みが出てから3ヶ月以上持続している状態です。

腰痛が長引く要素として痛みが強いことはもちろんのこと
心理社会的(ストレスを感じたりすること)なことが慢性的になる要因となるとの報告もあります。

慢性的になっている方の多くが低活動なことがあり
運動を習慣つけることが重要となってきます。

腰痛ガイドラインでもホームエクササイズ(自宅での各々に合わせた運動をこなすこと)
が痛みを改善すると報告されています。

これは我々リハビリ職が得意とする
身体の硬さ、筋力等を評価しそれぞれにあった運動メニューを組むこととなります。

実際にリハビリでは痛い部位のマッサージだけでは無く
治療時間の中で自宅での運動メニューに関してもできるまで
一緒に練習していきます。

外来リハビリでは週に2~3回程度来ていただくことが
ありますが、やはり自宅にいる時間の方が長い為
ホームエクササイズを如何に正確に行えるかが重要となります。

疼痛でお困りの方は是非ご相談を!


参考文献

①Waddell G, Burton AK:Occupational health guidelines for the management of low back pain at work:evidence review. Occup Med(Lond)51(2):124- 135, 2001
②Minds 腰痛診療ガイドライン
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中14

(2020年10月23日 13:09)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日の朝練は症例発表を行いました。
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症例発表とは,担当の患者様の
現状、治療内容、方針等を発表し
今以上に改善することはないかなどを
検討するものです。

今回のテーマは肩関節周囲炎でした。
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肩関節周囲炎とは簡単に説明すると理由なく
肩の痛みが出現し、痛みが減る頃に
可動域制限(動きの制限)がかかるものです。


別名は四十肩とも言われたりします。

今回は症例発表の前に肩関節周囲炎の概要、病態、治療内容等の
スタンダードな方法を確認してから実際の症例発表になりました。



症例は結帯動作(手を後ろに回して帯を結ぶ動き)に制限のある方でした。


様々な評価をして肩の前側についている上腕二頭筋等に硬さがあり動きの制限があり
痛みに繋がっている状態でした。

次回も頑張ります!
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!

(2020年10月21日 15:30)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

外来リハビリに来られる方のほとんどが
痛みを訴えて、痛みの改善の為に通われて
います。

患者様に痛みのメカニズムに関してを理解
して頂くことで、
不安が減ったりする、前向きに治療に取り組んでいただけることがあります。


そんな「痛み」に関して
これから数回に分けてブログを
書かせて頂きます。

第1弾はとして「痛み」とはなにか?です。

定義として国際疼痛学会では

「実質的あるいは潜在的な組織損傷に結びつく、
あるいはそのような損傷を表す言葉を使って表現される不快な感覚、情動体験」とされています。



簡単に言うと怪我で痛いのはもちろんのこと
気持ちの面からも痛みを感じるという事です。


つまりストレスでも痛みに繋がるということです。

実際に腰痛では心理的な影響で痛みを通常よりも強く感じてしまったり、腰部の機能にも影響があるとの報告もあります。


しかも病院に来られる方の多くは痛みを我慢して耐えられなくなってから来院されます。

症状が慢性的になると筋力低下や患部以外の筋肉・関節が硬くなったり、
うつ傾向(ずっと痛みを感じると気分が沈むこともあります)になり改善までに時間を要します。


リハビリの検査では、痛みが出てから時間がかなり経過している方の場合は全身の筋力を測定し、
現状を把握してから患部となる関節の細かい所見を見ていきます。
(過去の記事で筋力についてふれています。 https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-211.html )


筋力が低い方は患部となる部位の筋トレや体操を実施しても中々痛みが減らなかったりするので、
まずは痛みの出ない有酸素運動から始めていきます。


実際に軽い負荷の有酸素運動は
即時的にも痛みの軽減に効果があると報告されています。

ご自宅でも散歩やランニングで軽く汗をかくだけでも有効となりますので
是非お試しを!

長くなりましたが
また次回もよろしくお願いします!


参考文献
①国際疼痛学会 HP
②腰痛診療ガイドライン 2019
③岩佐 他 運動による疼痛緩和(exercise!induced hypoalgesia : EIH)効果の検証 ―異なる有酸素運動による効果の比較―
北海道千歳市リハビリ病院 筋トレマシーン追加されました!

(2020年10月19日 10:59)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
外来リハビリ班です。

タイトルの通り新しい筋力トレーニングの
機械が2台導入されました。

1つ目は股関節の内転、外転筋を鍛えるものです。
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股関節内、外転筋力は重要で、変形性膝関節症の患者様では
股関節外転筋力の向上によって疼痛の減少や立ち座りの能力の
改善に効果があると報告されています。


また、内転筋力訓練後にO脚の軽減、疼痛の軽減がされたという報告もあります。

また、大腿骨を骨折された方は手術を行った後に股関節の筋力が
低下される場合もあるので、術後のリハビリでも重要になります。

2つ目はレッグプレスです。
目的は膝を伸ばす筋力を向上させることです。
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膝を伸ばす筋肉は全身の中で最も大きい筋肉です。

歩行との関連も多数報告されており
この筋力が弱いと歩くのが遅くなったり
転倒しやすくなったりします。

重さも最大200kgまでかけられるようになってるので
職員でも最大重量は難しかったりします。
高齢者からスポーツ選手まで、幅広い年代の方の筋力トレーニングにご活用いただけます。


患者様は是非お試しを!


以前に紹介させて頂いた
小川主任の野球の記事の第3弾がCYBER BASSBALL様HPにて公開されました。
野球に関する障害予防・パフォーマンスアップに興味のある方は是非ご一読下さい。