枕の高さに関して(簡単なチェックポイントもあります!)
(2021年3月15日 18:10)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは枕の高さに関してです。
簡単なチェックポイントと共にご紹介させていただきます。

皆さんは枕の高さが合わないと中々寝付けなかったり、朝起きた時際に
首や肩が痛かったことはないでしょうか?…私はあります。

人間は一般的に1日の1/4~1/3は睡眠時間になっています。
睡眠時間を確保することも重要ですが睡眠の質に関しても
考える事が大事ではないでしょうか?
枕の高さを自分にあった適切な物に合わせることで
睡眠の質を上げられるのではないかと思います。

では枕の高さの基準を何種類かご紹介させていただきます。
基本的にあおむけと横向きでは必要な高さは違います。

①あおむけで寝る場合
 ・首の高さがベッドから何cmか測定して+2cm程度(頭が枕に沈み込むのを考慮して)
 ・頸椎傾斜角が15°(前への傾き)(佐藤 2011)
20200315外来3.jpeg
20200315外来2.jpeg

②横向きで寝る場合
 ・頭と背骨がまっすぐになるように片方の肩の幅+2cm程度(頭が枕に沈み込むのを考慮して)
※共通したこととして寝返りがしやすいことも条件としてあります。
20200315外来1.jpeg


正常であれば頸椎は前弯(前にカーブ)していますが
人によってはそれがまっすぐ(ストレートネック)であったり
と個人差があります。また、枕の材質も沈み込みやすいものから
硬いものまで様々です。
なので絶対にこの基準でないとダメというわけでは無く
何日か試して寝てみる必要もあります。
高さの調整はタオルなどを入れて微調整して見てください。

枕の高さを調整することで得られる効果として
・頸部症状の改善(佐藤 2004)
・息苦しさの軽減(棚橋) ※枕が高すぎて首が曲がりすぎると息苦しくなりやすいので注意!
などがあります。

お悩みの方はご相談ください!

引用文献
①佐藤朱織 整形外科臨床における枕調節の意義  臨床整形外科 2011
②佐藤朱織 トップレベルのラグビー選手における枕の高さの調節における頸部症状の改善の評価 第 77 回日本整形外科学会学術総会 2004
③棚橋 他 枕の高さが呼吸機能に及ぼす影響 日本生理 人類学会 誌 1991