肩関節周囲炎(疾患概要・リハビリでの予後)
(2022年2月 3日 18:05)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回のテーマは肩関節周囲炎です。
別名は四十肩や五十肩と呼ばれたりもします。

急に肩に痛みが出現して徐々に肩が上がらなくなる状態になります。

1次性(明らかな発祥の原因がないもの)の肩関節周囲炎では
女性に多く、一般人口の2~5.8%の人が発症すると言われています。

肩関節周囲炎は3つの段階に分かれています。
流れとしては
炎症期→拘縮期→寛解期
となります。

炎症期とは
明らかな外傷や誘因なく肩に痛みを生じ、進行的に増悪し
徐々に肩関節の可動域に制限をきたしてきます。

拘縮期とは
疼痛が軽減するも肩が硬くなっている状態です。
(入浴時に頭を洗えなかったり、洗濯物を干せなかったりなど
日常生活に影響が出る場合があります)

寛解期とは
経過とともに肩の可動域が改善していく時期です。

一般的に寛解には12~42ヶ月かかると言われています。
(拘縮や炎症が改善するまでに個人差があります。)

リハビリとしては拘縮が起こった部位に対して
運動療法や生活指導などを合わせて実施しています。

炎症期は夜間に痛みがあって眠れない人もいますので
肩に負担のかからないようにタオルやクッションなどを
使用して姿勢の指導を行ったりもしています。

当院のリハビリでも沢山通われている方が
多い疾患となっています。

気になる方は是非ご相談ください!

参考文献
①理学療法ガイドライン第2版 医学書院 2021