変形性股関節症の痛みには貧乏ゆすり?
(2021年2月17日 16:34)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日の内容はタイトルの通り
変形性股関節症の痛みには貧乏ゆすりが
聞くのか?!という内容です。

貧乏ゆすりは正式には
ジグリングと言われます。

温存手術(人工関節を入れない自分の骨を削ったりするもの)をした後に関節の隙間が狭くなってきた人たちに1日2時間ジグリングを実施したところ47%で関節の拡大と疼痛の軽減が
見られたと報告されています。(広松 2016)

また、変形性股関節症の手術の種類の中で
人工関節以外にキアリ骨盤骨切り術というのがあります。
変形性股関節症で傷んだ股関節に対して
骨盤を切り骨盤をずらして
股関節を安定させる手術になります。
その手術を受けた患者様の中で
その後更に股関節が痛んで狭くなった人たちに対してジグリングを行ってもらった結果
70%(65人)がレントゲン状で関節の隙間が拡大したと報告しています。(広松 2013)

まだ温存手術を行った人たちのデータしか
ありませんが、後々変形性股関節症で手術してない人のデータも出てくる事が予想されます。
今、手術をされてなくても股関節が痛い人は試してみてはいかがでしょうか?

やり方はこちら↓
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椅子などに座った状態で踵上げを繰り返すだけです!

引用文献
①広松 他 変形性股関節症に対する温存手術後の関節症に対するジグリングの効用 整形外科と災害外科 2016
②広松 他 Jiggling(ジグリング)を併用したキアリ骨盤骨切り術 整形外科と災害外科 2013