気をつけよう!転倒予防(環境:明るさ編)
(2021年10月15日 16:09)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

転倒予防です!

過去の転倒予防記事はこちらです。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-360.html

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-362.html

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/10/post-366.html

本日のテーマは環境(自宅内など)の『明るさ』に関してです。

一般的にも暗いところでは転びやすいイメージがあるかと思います。

なぜ転びやすいのでしょうか?

ヒトのバランスは視覚や身体の感覚、三半規管の感覚でコントロールされていますが、大部分を視覚が補っているといわれています。


実際に暗いところ(10ルクス:映画館での上映前の暗さ程度)でバランスを検査した実験では明るいとことと比較すると重心の動揺(身体のふらつき)が増大傾向になると報告されています。(田頭)
 
また、暗いところからいきなり明るいところ(1000ルクス:コンビニやスーパーは平均1000〜2000ルクス)に入ることでも重心の動揺(ふらつき)が増加すると報告されています。(山坂)

上記のことから、夜中にトイレに行く際に暗さ・明るさのせいでふらつかないようにする為には
上映前の映画館の明るさ以上(10ルクス以上)〜コンビニより少しくらめの明るさ(1000ルクス以下)に家の廊下などを設定してはいかがでしょうか?


引用文献
①    田頭 室内の照度がバランスに及ぼす影響について 第43回日本理学療法学術大
②    山坂 室内照度が高齢者の立位安定性に及ぼす影響 第50回近畿理学療法学術大会