日頃の身体の動かし具合と腰痛のお話
(2023年6月 8日 11:45)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です

みなさんは日頃、身体を動かしていますか?
健康のため、ダイエットのため、用事があってたくさんあって仕方なく動いている…などなどあると思います。
身体の低活動は色々な疾患との関係がたくさん報じられているのは耳にしていることがあると思います。
「腰痛」に関しても身体活動の量と関係していることが報告されています。

・Ryan CG et al.(2009)は、慢性腰痛有訴者 は非慢性腰痛有訴者と比較して、1 日の歩数が少なく、かつ歩行時間が短いことを報告(慢性頭痛の人は痛みのない人と比較し40分ほど1日の活動時間が短い)
・活動量と慢性腰痛有訴割合の間に、有意な負の関係(宮地ら 2017)

簡単に言うと適切な身体活動量が不足していることと慢性腰痛は関係していると言うことになります
注意したいことが動きすぎも腰痛に関係していることも報告されていますので
どの程度が適切なのか?を知る必要があります

推奨されている歩行の量としては1日「30分」(分割でも可能)です。
特別用事がない場合に散歩などの習慣がない人は将来、生活の動作(着替え、風呂に入る、顔を洗うなど)が障害される(できなくなる)リスクが出ていると言うことも報告されています。

どんなに良い体操やマッサージなどを受けたりしても、元々の身体のベースとなる体力がない場合は
悪化しやすくなったりすることもありますので、まずは近所を休憩しながら散歩することから始めてみてはいかがでしょうか?



参考文献
①Ryan CG et al.Individuals with chronic low back pain have a lower level, and an altered pattern, of physical activity compared with matched controls: an observational study. Physical activity and chronic low back pain.
②宮地ら 身体活動量と腰痛有訴割合の関係に関する研究