椎間板ヘルニアから腰を守るための2つのコツ

(2021年2月17日 16:36)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは椎間板ヘルニアから腰を守る為の2つのコツです。
皆さんは腰椎椎間板ヘルニアって聞いた事はあるでしょうか?
日ハムの近藤選手も昨年手術されていたり
TVの健康番組などでも沢山取り上げられているので
なんとなく聞いた事がある方は多いと思います。

腰椎椎間板ヘルニアを簡単に伝えると…
椎間板という背骨の間にある衝撃を吸収してくれる
クッションのような物がヘルニア(日本語で本来あるべきところから脱出・突出している状態)
しているという事です。クッションが飛び出しているのです。
クッションが飛び出すと何がよくないかと言うと
飛び出した先に神経があり、そこを圧迫してしまうと
足に痺れが出たり力が入らなくなったり
触った感覚がわからなくなったりします。
症状が強く出てしまうと日常生活に支障が出てしまう事があります。

そんな腰椎椎間板ヘルニアにならないために
気をつけることを3つお伝えします。
まず第1に男性はタバコを吸わないこと・女性は太りすぎないこと
です。
タバコを吸っている人は非喫煙者より

手術のリスクが1.6倍、女性の太り過ぎは
手術のリスクが2.1倍になっています。(Ville M. Mattila. 2008)

第2に
座りすぎないことです。
日本人は世界で1番平日に座っている時間が長いそうです。
1つの調査では平均7時間だそうです。
長時間座っていることで椎間板に圧縮ストレスがかかります。
基本的に立っている姿勢より座っている姿勢の方がストレスがかかると言われているので
同じ姿勢を続けるのは厳禁です。
しかしずっと立っていてもよくはないので
数十分に一回は姿勢を変える事が推奨されています。

特にデスクワークの人や運転手の方達は日頃から腰に
負担がかかっていることがありますので
ご自愛ください。


引用文献
①腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂版第2版)
②Ville M. Mattila. Early risk factors for lumbar discectomy: an 11-year follow-up of 57,408 adolescents. 2008
変形性股関節症の痛みには貧乏ゆすり?

(2021年2月17日 16:34)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日の内容はタイトルの通り
変形性股関節症の痛みには貧乏ゆすりが
聞くのか?!という内容です。

貧乏ゆすりは正式には
ジグリングと言われます。

温存手術(人工関節を入れない自分の骨を削ったりするもの)をした後に関節の隙間が狭くなってきた人たちに1日2時間ジグリングを実施したところ47%で関節の拡大と疼痛の軽減が
見られたと報告されています。(広松 2016)

また、変形性股関節症の手術の種類の中で
人工関節以外にキアリ骨盤骨切り術というのがあります。
変形性股関節症で傷んだ股関節に対して
骨盤を切り骨盤をずらして
股関節を安定させる手術になります。
その手術を受けた患者様の中で
その後更に股関節が痛んで狭くなった人たちに対してジグリングを行ってもらった結果
70%(65人)がレントゲン状で関節の隙間が拡大したと報告しています。(広松 2013)

まだ温存手術を行った人たちのデータしか
ありませんが、後々変形性股関節症で手術してない人のデータも出てくる事が予想されます。
今、手術をされてなくても股関節が痛い人は試してみてはいかがでしょうか?

やり方はこちら↓
20210217外来2.jpeg
椅子などに座った状態で踵上げを繰り返すだけです!

引用文献
①広松 他 変形性股関節症に対する温存手術後の関節症に対するジグリングの効用 整形外科と災害外科 2016
②広松 他 Jiggling(ジグリング)を併用したキアリ骨盤骨切り術 整形外科と災害外科 2013
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中28

(2021年2月17日 16:31)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は朝練です。
テーマは変形性股関節症です。
変形性股関節症とは
その名の通り股関節が変形し
関節の隙間が少なくなり
痛みや動かしづらさ等が出現してしまうものです。
男性より女性に多く痛みを最初に自覚するのは
平均50歳といわれています。
日本やアメリカの研究では
立ち仕事や重量物の運搬、生まれつき股関節に
形成不全などがある場合は発症リスクが高くなります。
また成人初期に太り始めた方も注意が必要です。
肥満は発症因子だけでなく
疼痛を助長させてしまう因子でもあります。

リハビリでは運動療法では短期・中期的に
疼痛の緩和や機能改善に有用であると推奨されています。
その為リハビリ中に運動を行うことはもちろんのこと
自宅内で行う運動に関しても個別性を持って
提案させて頂いています。

本日は股関節周囲の筋肉の触診練習を
行ないました。
20210217外来1.jpeg
次回も頑張ります!



引用文献
①変形性股関節症診療ガイドライン2016