日本病態栄養学会で演題発表(口演)しました! 北海道千歳市のリハビリ病院
(2018年1月14日 23:43)
おばんでござる。
ホクざえもんでござる。

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拙者、実は京都に行ってきたでござる。
いやいや、観光ではござらん。

管理栄養士の高橋殿と長山殿が演題発表をするということで、共同演者の道下殿に連れられて拙者も同行してきたでござる。

発表の舞台は京の都、国立京都国際会館で開催された「第21回 日本病態栄養学会 年次学術集会」でござる。


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お一方は高橋千加殿(栄養科 科長)
演題は「慢性期患者における新しい食事療法がもたらした費用対効果」でござる。


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2017年6月から新しく採用した食事療法(ロイシンなどの分岐鎖アミノ酸(BCAA)を2倍に強化したり、コラーゲンペプチド、微量元素などを付加した食事)により栄養状態が改善したことで、筋肉量の維持ができ、さらに感染症を発症しにくくなったり、脂質異常や高血圧、便秘などが改善し、投与する薬剤を減らすことができたことなどを発表したでござる。

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当院は薬剤費が入院料に含まれる病室が多く、経営にも寄与するわけでござるな。
また、患者さんにとっても服用する薬剤が少ないというのは嬉しいことでござる。
そして、医療費の削減にもつながるわけでござる。

落ち着いた質疑応答もさすが あっぱれでござった!


お二方目は北星館の長山詩織殿でござる。
演題は「低栄養を改善した老健施設における栄養療法の新しい取り組み」でござる。


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北星館も2017年6月から新しい栄養療法が始まり、長山殿も奮闘していたでござる。
北星館は介護老人保健施設で、病院とは臨床データや人員数も異なるでござる。
北星館の方が病院よりも栄養療法による利用者さんの変化が見えやすいとも取れるでござるな。
(評価する臨床検査データは不足しているかもしれないでござるが...)



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ロイシンなどの分岐鎖アミノ酸(BCAA)を2倍に強化した食事は上腕周囲長などが増加し、開放療法の一環として実施した「寿司テスト」でも改善が見られたとのことでござった。

導入した強化食が認知機能を維持しつつ、栄養状態の改善と筋量を増加させることができることを示した発表でござった。誠あっぱれ!

「食を通じて入所者さんのQOL(生活の質)の更なる向上に取組んでいきたい」
そう話す長山殿の言葉を高橋殿も頷きながら聴いていたでござる。

対象者は患者さん、利用者さん
施設が提供するのは医療、介護
異なるところもあるでござるが、アツい心意気は同じでござるな。