認知症ケアは必須でござる! 千歳のリハビリ病院
(2016年10月 1日 00:57)
各々方 お初にお目にかかるでござる。
拙者は名をホクざえもんと申す、しがない侍でござる。

以後、お見知りおきを。


ほくざえもん.png

今日は北星病院の「認知症ケア」に関する取り組みについてお知らせするでござるよ。

まず、何故北星病院が認知症ケアに力を入れるのかということでござるが・・・
日本の”高齢化”が進行しているのはご存知でござろう。
研究によると、高齢になると認知症を発症する確率が上がると言われているでござる。


認知症患者推移.png


2015年は65歳以上の方の16%にあたる542万人が認知症を患っておられるという推計結果で、2025年には20.6%の753万人の方が認知症を患うと言われているでござる。

そして、北星病院は在宅で療養されている方々に訪問診療や訪問看護、訪問リハビリを実施していたり、回復期リハビリ・医療療養病棟があり、高齢の患者さんが多い現状。
患者さんの年齢層が高いということは、先の推計からいうと認知症の患者さんも多いということになるでござる。


入院患者年齢構成.png

(延数にすると、実に8割を超える患者さんが65歳以上)

そして、何といっても北星病院は患者さんに「安心・安全に加療していただき、在宅に復帰していただく」ことが大事な病院でござる。
2016年(平成28年)の診療報酬改定で「認知症ケア加算」が創設されたことで医療従事者向けの研修が充実したこともあり、今までも認知症ケアに取り組んでいたでござるが、もっと認知症ケアに力を入れることができるようになったでござる。
拙者が「加算★手裏剣」を見舞う前に、北星病院の看護師たちは自ら認知症ケアの重要性を理解して、研修に参加してさらに学ぶことを申し出てくれたのでござる。


元々「身体拘束ゼロ」を推進しているだけに、意識が高いでござるよ。(あっぱれ)

北星病院には認知症ケアの質向上を担うコア(核)となる仕事人がいるでござる。
前述の身体拘束を廃止し、安全のために実施した場合も早く拘束を解除できるように取り組んでいる
身体拘束ゼロ委員会
患者さんに安心して落ち着いて過ごせるように、見る・話しかける・触れる・立つの手法を用いるフランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」を実践・普及させるユマニチーム
認知症対応力向上の研修を受講し、認知症の理解・対応方法・正しいケアや治療を啓発し実践していく認知症対応力向上推進看護師



コア.png
※上の図は「あのネズミ」ではないでござる!

これらの取り組みによって、、認知症の症状が悪化することを予防し、身体疾患治療がスムーズに行えるようにするでござる。
これから、まだまだ修行を積んでスペシャリストになっていくでござろう。

楽しみでござるよ。

ちなみに、拙者は「認知症ケア加算2」を届出してきたでござるよ。
2016年(平成28年)10月1日から算定開始でござる。

今は加算として評価されているでござるが、そう遠くない未来に「標準(スタンダード)」になっていくでござろうな。