北海道千歳市リハビリ病院 「いつ、どのくらい運動したらいいです?」

(2020年8月 3日 16:24)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
千歳も暑くなり夏真っ盛りですね。

本日は運動を1日のどこでどれくらいやったら良いのか?をテーマにさせて頂きます。

患者様にも家でセルフエクササイズ指導を必ず行いますが、「いつ、どのくらいやったら良いのか?」
という事を必ず聞かれます。


ズバリ!この3点がポイントです。
①午後に実施する事
②ややきつい位の運動をする事(でもきつすぎたらNG)
③3ヶ月は続ける事


人間は身体のホルモンの1つにコルチゾールというものがあります。

コルチゾールは脂肪の分解や炎症(痛みの原因の1つ)を行ってくれる良い面もありますが、
筋肉の分解作用といった困ったこともあります。


コルチゾールが分泌されやすい時間や、分泌を促す行為が研究で判明してきています。

コルチゾールがたくさん分泌される時間は朝、起きる時です。

それから穏やかに下がっていきます。

なので午前中よりは午後に運動した方が筋肉を付けるために効率が良いと思われます。



また、コルチゾールはストレスでも分泌されやすくなるので強すぎる運動でストレスを感じると多量に分泌されるので、
「ややきつい」と感じる強さの運動がおススメです。



運動のし始めもストレスを感じやすくコルチゾールが分泌されやすくなるのですが、
運動を始めて3ヶ月後はコルチゾールが多量に分泌されなくなることが報告されています。



なので運動を一定期間持続することが重要になります。


その他にも寝不足や空腹もストレスを感じるのでなるべく解消することが重要になります。


運動をする上での参考になれば幸いです。


参考文献
1. 大井 他 健常若年者における無酸素性作業閾値とBorg scale,心拍数,運動習慣との関連性 理学療法
2. 兎澤 高齢者の唾液コルチゾールの 日内変動と季節変動を考慮したストレス評価に関する研究
北海道千歳市リハビリ病院 初めてのリハビリの流れ

(2020年8月 3日 15:54)(外来リハビリブログ)

みなさんこんちには!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は、医師からリハビリの処方がでた初回のリハビリの流れについて紹介させて頂きます。

初回のリハビリはリーダーの小川主任(理学療法士)が対応させて頂きます。

流れとしては
①丁寧に問診を行い、症状を確認した後に、患者様と一緒にレントゲン画像を見て、
 症状との繋がりの説明を行います。
 
 医師の診察と似ていますが、どんな動きが痛いのか?どんな体勢で楽になるのか?など、
 より運動療法に必要な視点でお話を伺っていきます。

20200803外来3.jpeg


②次に症状に合わせて身体の柔軟性、筋力、動作等の検査を行い症状を起こしている問題がどこにあるかを探していきます。
20200803外来2.jpeg

③問題を起こしている部分への治療(ストレッチ、マッサージ、筋力トレーニング等)を行い再度症状の確認を行います。
20200803外来1.jpeg

④最後に身体の調子を維持するために自宅でできるストレッチや運動を紹介させて頂き終了となります。

約1時間かけてしっかりと①〜④を行い、患者様自身でも症状の改善が出来るように心がけています。

初回に経験のあるスタッフが対応致しますので、治療方針をしっかりと立ててリハビリを実施してまいります。

安心してご来院下さい!
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班の朝練~変形性股関節症~

(2020年7月29日 12:25)(外来リハビリブログ)

こんにちは!

北星病院外来リハビリ班です。
今日は週に1回の朝練の日です。

今回のテーマは変形性股関節症に関してです。

変形性股関節症とは股関節(足の付け根の骨)のクッション(軟骨)がすり減って
付け根の骨の先端が変形することで痛みや動かしづらさが出でしまうものです。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html



中高年の女性に起こりやすいと言われていますが幼少期に脱臼したり変形していた方も起こりやすいと言われています。


そんな変形性股関節症ですがしっかりと柔軟性改善や筋力向上することが必要になります。
20200729外来朝練.jpeg

本日は股関節周囲についている筋肉の触診の練習、股関節の動かし方の練習等を行いました。
1つのテーマを決めて知識を学び、実技を練習していくことで患者様へ提供できることを増やしていきます!
北海道千歳市リハビリ病院 痛みと天気

(2020年7月27日 13:24)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

最近は晴れたり雨が降ったり天気が安定しませんね。

患者様の中には天気が悪い日に痛みが出ると言われることが
あります。

今日はそんな方達のためのテーマです。


昔から天気が悪くなると痛みが出てくると感覚的に感じてきたものが最近は科学的に解明されてきています。

気圧が低くなると痛みが出る方のことを天気痛と言います。

具体的な症状としては腰痛や頭痛、関節痛などがあります。

そんな天気痛の原因の1つとして交感神経の活動が上がることが指摘されています。

交感神経とは自律神経の1つ(反対の活動をする副交感神経もあります)で身体を活動的にするための神経です。

反対に副交感神経はリラックスする為に活動する神経です。


なので天気痛で困っている場合は副交感神経の活動が上がることをしていく必要があるかと思います。

簡単にいうと「リラックスすること」です。すぐできる事としては深呼吸があります。

吸うことより吐くことを長めにすることが重要です。ぜひ試してみてください!


ウェザーニュースでは天気痛予報なんていうもあります。
こちらも参照ください→ https://weathernews.jp/s/pain/


参考文献
1)Terao C, Hashimoto M et al. Inverse Association between Air Pressure and Rheumatoid Arthritis Synovitis PLOS ONE published 15 Jan 2014)
2)佐藤 気象変化と痛み Spinal Surgery 29(2)153‒156,2015
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中

(2020年7月22日 09:53)(外来リハビリブログ)

おはようございます!
北星病院外来リハビリ班です。

いよいよ連休に入りますね!

今週の初めは30℃を超える所も出てきて夏本番といった感じですね。

熱中症にならないように水分補給もしっかりしましょう。

今回のブログのテーマは朝練です。

外来リハビリ班では毎週1回業務前に朝練をしています。

目的としては職員の技術・知識レベルの向上の為に実施しています。

毎回テーマを決めて30分程度行っています。

ちなみに本日のテーマは後頭部の頭痛です。

頭痛と一括りにするのでは無く沢山の種類があり、
片頭痛や群発頭痛がありますが、筋肉の緊張でも頭痛に繋がることがあります。


それが緊張性頭痛というものになります。

首や肩の後ろ側についている筋肉が姿勢や疲労等の原因で緊張することによって
筋肉の間を通っている神経を圧迫し頭痛に繋がっていきます。


今回は後頭部についている神経、首の筋肉、肩の筋肉の触診の練習を行いました。

20200722外来1.jpeg

患者様に実施する前に職員間で練習することによって、できるだけ痛みの出ないように触れるようになります。

次回も頑張ります!