北海道千歳市リハビリ病院 やってませんか? 身体に悪い習慣シリーズ②肩こり編

(2020年7月10日 16:33)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
外来リハビリチームです。

最近は暑くなりビールが美味しい季節になりましたね!

本日のテーマは肩こりです。
さっそくですが仕事中パソコンを見ながら
集中しているとこんな姿勢になっていませんか?
20200710外来④.jpeg

この姿勢では頭の重さが前下方へ落ちていくので
それを支えるために首や肩の後ろの筋肉の力が
入りっぱなしになるので血流が悪くなったりして
痛みが出たり硬くなってしまいます。

頭の重さは体重の8%程度と言われています。
例としては体重60kgの人は頭の重さが4,8kgということになります。
20200710外来③.jpeg

同じような重さのもので考えるとスイカが近いと思います。
スイカを何時間も支えると辛くなってきますよね?
なので前に傾いた姿勢ではなく良い姿勢を取ることが
肩こりになりにくい最も必要なことになってきます。
肩こりがある方はこんなことを試してみてください。

①  肩の筋肉の運動
20200710外来②.jpeg
肩を上下に動かします。1度上にあげたら10秒ほど保持して
下ろすことを繰り返します。繰り返し動かすことで筋肉が
ほぐれていきます。

②  目線とパソコンの調整
20200710外来①.jpeg
目線はできるだけ画面に近い高さに合わせる。
(ノートPCよりデスクトップの方が良い)
目と画面は40cm程離すこと。
以上、お試しください!
通所リハビリブログ㉖ 音楽レク実施しました

(2020年7月 9日 11:20)(通所リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
通所リハビリセンターでは新型コロナウイルスの流行に伴いお休みされていた方も徐々にご利用を再開されており、
再び活気が戻ってきております!
 
今回は今年度より始まった“音楽療法”の様子をご紹介させていただきます!

“音楽療法”とは、音楽を使った活動を通して、心も体も健康になることを目的としており、
日頃は通所リハビリセンターの廊下で5~6名ほどの少人数で実施しています。

ですが、皆様にもっと音楽療法の魅力や内容を知ってもらおうということで、6月30日に利用者様全体で音楽療法を実施いたしました!
職員トーンチャイム演奏.JPG 
 
まず初めに職員が“トーンチャイム”という楽器を使って「オー・シャンゼリゼ」という曲を演奏しました!

“トーンチャイム”とは棒状の楽器で、手にもって振るだけで音が鳴るようになっています。

職員も練習無し、ぶっつけ本番!!指示を受けたタイミングで音を鳴らすので、簡単に演奏することができました!
 
20200709ふるさと①.JPG 20200709ふるさと②.JPG
 
次に、“トーンチャイム”を使って利用者様何名かに「ふるさと」を演奏していただきました!赤と青のチームに分かれ、それぞれ赤い旗・青い旗の合図で音を鳴らします。皆さん緊張した様子でしたが、間違えず息ぴったり!!素敵な「ふるさと」を演奏することができ、達成感あふれる表情をしていました!!
 
20200709上を向いて歩こう①.JPG 20200709上を向いて歩こう②.JPG
20200709体操.JPG
 
最後には太鼓やタンバリン、マラカス、鈴などを使って全員で「上を向いて歩こう」を演奏しました!

皆さん思い思いのリズムを刻み、楽しそうに演奏しています。
 
音楽療法には楽器を鳴らすために身体を使ったり、ストレス発散やコミュニケーションを促す効果があります。

また、音楽を聴くことで、気持ちがリラックスしたり、感情の変化を促すことができます。

今回は利用者様全体で演奏を行ったため、通所リハビリセンター全体が素敵な音色に包まれました。

これからもご利用者様の心と体の健康に繋がるように引き続き音楽療法を実践していきたいと思います!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

北海道千歳市リハビリ病院 やってませんか? 身体に悪い習慣シリーズ①腰痛編

(2020年7月 8日 16:39)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
外来リハビリチームです。

最近、年配の方はもちろん、沢山の現役世代の患者様に来院頂いています。

その中で、体をぶつけたり、捻ったりしたわけでもないのに
身体が痛いという訴えを聞くことがよくあります。

原因は沢山ありますが、日常生活の中のちょっとした悪い習慣が
積み重なって痛みが出ることが考えられます。

なので本日から複数回にわたって
やってないですか?こんな姿勢や習慣…
といったことをテーマに書かせていただこうと思います。

第1弾としては座った姿勢に関してです。
デスクワーク中心の方が当てはまってくるのではないかと思います。

お仕事中にこんな姿勢をとってないですか?
20200708腰痛②.jpeg

この姿勢をとっていると赤線の部分の筋肉が常に伸ばされて、
筋肉内の血管が阻血(血の巡りが悪い状態)になり痛みが出てしまいます。


悪いとわかっているけど、どうしてもこんな姿勢になってしまうよという方はこんなことを試してみてください。
目的は背骨を正しく設定するためです。

①  椅子の高さを調整
20200708腰痛①.jpeg
座面が調整できる椅子では座っている面よりも膝が上にならないように調整してみてください。
膝の方が高くなってしまうと猫背気味になってしまいます。

②  座布団をお尻に入れる。
20200708腰痛④.jpeg

③  股関節をストレッチ
20200708腰痛③.jpeg
股関節の曲がりが悪いと猫背になりやすくなるので日頃のストレッチが重要になります。

他にも色々と提案できることがありますのでお困りの方は是非ご相談ください!
北海道千歳市リハビリ病院 筋力と筋肥大について

(2020年7月 6日 16:09)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
外来リハビリチームです。

本日は前回のテーマ(運動量)に関係する、
「運動はどのくらいの期間続ければ良いの?」です!

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/07/post-219.html
(↑前回のブログはこちらをご参照ください。)

患者様からも一般の方からも多く質問いただくものになります。


どのくらいの期間運動を続けると筋肉がつくのか?
といったことはリハビリでの目標の1つの目安となりますし予防といった面にも関連してきます。


期間を提示する前に1つ整理しておくことがあります。

筋力と筋肥大です。


筋力とは実際に発揮できる力です。

筋肥大は見た目に太くなっているかということになります。

筋力トレーニングを開始してすぐは、脳が筋肉に「沢山働きなさい!」と命令するので
重たい物も持てるようになります。

もっとわかりやすい例としては、重たいカバンを背負った後にカバンを下ろして歩くと
身体が軽く感じるかと思います。



これは脳が神経を通じて筋肉に沢山働きなさいと命令した結果、
一時的に
大きな力が出せる状態となります。

しかし日常で重たい物を持たなくなるとすぐに筋力も元に戻ってしまいます。

これは一時的な筋力アップ(神経因性の筋力向上)と言われており、筋肉は太くなりません。

どのくらいの期間運動すれば筋肉が太くなるかは様々な文献からの報告がありますが、
おおよそ6週間以上続けることで筋肉が肥大してくると言われています。


注意点ですが6週間運動を続けて以前より筋力がついたと油断して運動習慣がなくなってしまうと
1週間で10%筋力が低下してしまうことや1,2ヶ月の安静で筋力が半分になってしまうといった報告があります。
なので1週間以上運動を休まない事も自己管理としては必要になってきます。

本日のまとめです。
①筋力をつけようと運動する場合は目標として6週間以上続け
②その後も1週間以上は休まないようにする事です。

強くなるまでは期間がかかりますが休むとすぐに弱ってしまう特徴がありますので頑張りましょう!


参考文献
中村隆一 他 基礎運動学 医歯薬出版株式会社
藤田英己 他 筋力増強が筋力、身体組成、及び筋組織厚に及ぼす効果
北海道千歳市リハビリ病院 運動量の目安(運動量)

(2020年7月 3日 09:19)(外来リハビリブログ)

こんにちは!

外来リハビリチームです。
本日は昨日に引き続き運動って週に何回くらい、どれだけやったら良いの?に関してです。


今回は頻度、量の具体例を紹介します。


ズバリ!
「筋力アップにおいては、1週間にどれくらいの量をやったかが重要であって頻度は関係ない」

と言われています。



つまり1週間に1回スクワットを100回やるのと1週間に4回に分けて25回×4日=100回でも効果に差はないと言われています。
またスクワットを何回やるのか?は疲労困憊になるまでです!


疲労困憊になるまでやることで沢山の筋肉が収縮するようになります。
重たいバーベルを持って数回やるのと同じように沢山の筋肉が収縮してくると言われています。


なので身体がどこも痛くない人は重たいバーベルを持ってスクワットをすれば良いのですが、
どこかに身体の痛みがある人は重たいバーベルを持って行うと怪我に繋がってしまうので回数で稼ぐという考え方になります。



ただ1週間に何回か分けてやることにも良いことがあると報告されています。
週に2〜3回やることで早期の疾病での死亡リスクを減らすと言われています。

まとめとしては筋トレは疲れるまでやることで、細かい筋肉も使える!
頻度は週一でも全力でやれれば良いが分けて行うことで健康にも良いということになります。

参考文献
Burd Na. et al.  Low-Load High Volume Resistance Exercise Stimulates Muscle Protein Synthesis More Than High-Load Low Volume Resistance Exercise in Young Men.PLoS One.2010.

Schoenfeld BJ.et al. strength and hypertrophy adaptations between low- vs. high-load resistance training: a systematic review and meta-analysis.J strength Cond Res.2017.

Dankel SJ.et.al.Dose-dependent Association Between Muscle-Strengthening Activities and All-Cause Mortality: Prospective Cohort Study Among a National Sample of Adults in the USA.2016.