北海道千歳市リハビリ病院 筋トレとタンパク質の摂取に関して

(2020年8月 7日 10:06)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院リハビリ班です。

20200807外来.jpeg
朝の就業前や昼休みに
筋トレをしている職員が増えています。

世間でもフィットネスブームで
数年前より運動している人が右肩上がりに
増加していると言われています。

しかし、残念な事に運動しても
タンパク質(筋肉の元となるもの)をしっかり取ってない人が多いです。

特にこの時期は夏バテのようになる方も多く
一生懸命食べてると言われる方も米やパンは食べていてもタンパク質が不足しているような印象を受けます。

タンパク質は肉や魚、乳製品などに多く含まれていて身体の中で筋肉の元となるのはもちろんですが
髪の毛や爪、身体の調子を整えるホルモンの源にもなります。


しっかり運動していてもタンパク質が不足していると、むしろ筋肉が減ってしまう事もあります。


では、1日にどれくらいタンパク質を取ったら良いのか?ということですが

厚生労働省の基準では体重1kgあたり0.66g
つまり体重60kgの人は39.6gのタンパク質が最低でも必要になります。

注意することは「最低でも」ということです。
それ以下の人は普通に生活しているだけでも筋肉が減ってしまうということです。

これから更に筋肉をつけていきたいといった方はそれ以上の量が必要になります。

別の研究では筋力増強に体重1kgあたり1.62g必要との報告もあります。

体重60kgの人では97.2g必要になります。

ちなみに肉100gでだいたいタンパク質は20gです。(本当にアバウトです)

1日の食事を思い返していかがでしょうか?
夏の暑さに負けずしっかり食べましょう!


参考文献
1)厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
2)Moore D,A systematic review, meta-analysis and meta-regression of the effect of protein supplementation on resistance training-induced gains in muscle mass and strength in healthy adults.American Journal of Clinical Nutrition · January 2009
北海道千歳市病院 療養病棟「寝たきり」にしない!

(2020年8月 5日 17:36)()

こんにちは!
北星病院広報部です!

今日は療養病棟のご紹介です♪

当院療養病棟では現在、こころと体を元気にすることを目指し、
日々のリハビリの中で積極的な離床を勧めています!

『離床』とは、
文字通り『寝床を離れること』です!

さまざまな疾患により
自力で起き上がることが出来なかったり
座り続けていられないと、
少しずつベッドで過ごす時間が増え、
寝たきりになってしまう危険性があります。

離床をすると…
心肺機能の向上や痰の貯留改善、
認知症予防などいいことがたくさんあります!

療養病棟では、私たちが関わらないと
寝床を離れられない患者様が多数入院しております。


しかし現在、療養病棟では
なんと!!︎入院患者さんの約7割が
車椅子に乗車しているのです!!
20200805療養1.jpeg

多くの患者さんが、車椅子に乗り
景色を眺めたり、簡単な運動をすることができる機会が増えています!

体の状態は、みなさまそれぞれ異なるので
離床時間5分の方から1時間の方
椅子の方、リクライニング付き車椅子の方など
安全に離床出来る方法を選んで
実施させていただいています!

現在は
ソーシャルディスタンス確保や三密回避の観点から
みなさんで向かい合ってわいわい集まることは出来ませんが、
リハビリの時間内で数人ずつデイルームに出て
過ごしています!

そして先月ご紹介した回復期病棟に続き、
療養病棟、一般病棟でも笹の葉が…!
20200805療養3.jpeg 20200805療養2.jpeg
   
暑い日が続きますが、
水分補給をしっかりして
みなさん元気に過ごしましょう!

以上、広報部でした♪
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中③

(2020年8月 4日 14:48)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院リハビリ班です。

本日は朝練です!

今回のテーマは手関節疾患の橈骨遠位端骨折です。

別名コーレス骨折と言います。腕の骨の骨折です。



高齢者の3大骨折の1つで転倒した時に地面に手をついた際に骨折することが多いと言われています。

今回は手首の骨の触診を水性マジックで
実際に皮膚に書いて練習しました。
20200804外来2.jpeg  
20200804外来1.jpeg  

手の感覚と目で見る視覚の両方でより立体的に骨を触る練習です。


基本がいつまでも大事なので骨や筋肉の触診はいつになっても重要です。

次回も頑張ります!

20200804外来3.jpeg


北海道千歳市リハビリ病院 「いつ、どのくらい運動したらいいです?」

(2020年8月 3日 16:24)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
千歳も暑くなり夏真っ盛りですね。

本日は運動を1日のどこでどれくらいやったら良いのか?をテーマにさせて頂きます。

患者様にも家でセルフエクササイズ指導を必ず行いますが、「いつ、どのくらいやったら良いのか?」
という事を必ず聞かれます。


ズバリ!この3点がポイントです。
①午後に実施する事
②ややきつい位の運動をする事(でもきつすぎたらNG)
③3ヶ月は続ける事


人間は身体のホルモンの1つにコルチゾールというものがあります。

コルチゾールは脂肪の分解や炎症(痛みの原因の1つ)を行ってくれる良い面もありますが、
筋肉の分解作用といった困ったこともあります。


コルチゾールが分泌されやすい時間や、分泌を促す行為が研究で判明してきています。

コルチゾールがたくさん分泌される時間は朝、起きる時です。

それから穏やかに下がっていきます。

なので午前中よりは午後に運動した方が筋肉を付けるために効率が良いと思われます。



また、コルチゾールはストレスでも分泌されやすくなるので強すぎる運動でストレスを感じると多量に分泌されるので、
「ややきつい」と感じる強さの運動がおススメです。



運動のし始めもストレスを感じやすくコルチゾールが分泌されやすくなるのですが、
運動を始めて3ヶ月後はコルチゾールが多量に分泌されなくなることが報告されています。



なので運動を一定期間持続することが重要になります。


その他にも寝不足や空腹もストレスを感じるのでなるべく解消することが重要になります。


運動をする上での参考になれば幸いです。


参考文献
1. 大井 他 健常若年者における無酸素性作業閾値とBorg scale,心拍数,運動習慣との関連性 理学療法
2. 兎澤 高齢者の唾液コルチゾールの 日内変動と季節変動を考慮したストレス評価に関する研究
北海道千歳市リハビリ病院 初めてのリハビリの流れ

(2020年8月 3日 15:54)(外来リハビリブログ)

みなさんこんちには!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は、医師からリハビリの処方がでた初回のリハビリの流れについて紹介させて頂きます。

初回のリハビリはリーダーの小川主任(理学療法士)が対応させて頂きます。

流れとしては
①丁寧に問診を行い、症状を確認した後に、患者様と一緒にレントゲン画像を見て、
 症状との繋がりの説明を行います。
 
 医師の診察と似ていますが、どんな動きが痛いのか?どんな体勢で楽になるのか?など、
 より運動療法に必要な視点でお話を伺っていきます。

20200803外来3.jpeg


②次に症状に合わせて身体の柔軟性、筋力、動作等の検査を行い症状を起こしている問題がどこにあるかを探していきます。
20200803外来2.jpeg

③問題を起こしている部分への治療(ストレッチ、マッサージ、筋力トレーニング等)を行い再度症状の確認を行います。
20200803外来1.jpeg

④最後に身体の調子を維持するために自宅でできるストレッチや運動を紹介させて頂き終了となります。

約1時間かけてしっかりと①〜④を行い、患者様自身でも症状の改善が出来るように心がけています。

初回に経験のあるスタッフが対応致しますので、治療方針をしっかりと立ててリハビリを実施してまいります。

安心してご来院下さい!