通所リハビリブログ㉟ 新マシーン紹介!

(2020年11月 1日 16:49)(通所リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
木々がすっかり赤や黄色に色づいて、すっかり秋の景色になってきましたね!
秋といえば“運動の秋”ということで、通所リハビリセンターでは皆様元気に運動されています!
今回は新しいマシンを導入いたしましたのでご紹介します!
 
20201101マシン①.JPG
 
ドーンと大きく存在感のあるマシンです!
こちらのマシンは主に腕や肩甲骨周りの筋肉を鍛えるマシンになります!
 
20201101トレーニング①.JPG  
 
腕を伸ばしてバーをつかみ、手前に引くことで重りを上げることができます!
脇を締めると肘を伸ばす上腕三頭筋を、脇を開くと逆三角形の背中を作る広背筋を鍛えることができます!
 
20201101トレーニング③.JPG
 
男性のみならず、女性の方でも負荷を軽くして行っている方もいらっしゃいます!
 
通所リハビリセンターでは他にも様々なマシンがあり、
皆様お身体の状況に合うものを使ってトレーニングされています!

最近少し筋力が落ちてきたな、、、重いものが持てなくなってきたな、、、など
衰えを感じている方がいらっしゃいましたら、無料で体験利用も行っておりますので、ぜひ一度ご体験ください!
 
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

理学療法士による勤労者のための腰痛対策 ①職業性腰痛とは何か?

(2020年11月 1日 16:38)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院 理学療法士の澤野です。

私は現在、恵庭市にあるコンクリートブロック製造企業様へ
定期的に職業性腰痛の予防活動をさせて頂いています。


大まかな活動は、従業員全体に向けての職業性腰痛講習会や体力測定、
実際の作業場面を観察して、腰痛予防をするための作業方法指導や環境調整を行なっています。

20201101澤野4.jpeg 20201101澤野3.jpeg

そこで、近隣地域の企業様へもこの当院ブログを通じて、職業性腰痛予防、
腰痛予防に伴う生産性の向上に少しでも貢献できるように、
作業中、どのようにすると腰への負担が少なくなるのか定期的に記事を投稿していきたいと思います。


本日はまず職業性腰痛とはどのようなものなのか?どのような職業、作業動作に多く発症するのか?です。

①職業性腰痛とは?
労働に関連して発生する腰痛のことを職業性腰痛と言います。

例えば、重量物を運ぶ際や長時間座ってパソコン業務をすると腰痛が強くなり、
運搬方法の改善や座り方の改善で腰痛が軽減するといったことです。

しかし、重労働が続いたり腰へ負担のかかる方法で作業を継続すると、
徐々に日常生活でも腰痛で困る状況に陥ってしまいます。


また、休業4日以上要する業務上疾病の中でも腰痛が最も多く、災害性腰痛とも言われたりします。
20201101澤野2.jpeg




②職業性腰痛が多い職業、作業とは?
職業別の過去の疫学調査を見てみると、様々な結果が出ていますが、
その中でも一致するのは看護職や介護職、製造業、運輸業、製造業などで多いとされています。


腰痛発症リスクの多い作業動作では前かがみ、腰の捻り、
人や物の持ち上げ下ろし、座位作業などが多いとされています。

20201101澤野1.jpeg


このような、腰痛発症リスクの高い作業動作は労働の中で、
必ず行わないと仕事になりません。

しかし、腰痛を伴うと仕事中のパフォーマンスを最大限発揮できず、
生産性が低下してしまいます。


そのため企業労働者への理学療法士の関わりとして、
作業中にいかに腰への負担を減らしながら普段の仕事行えるように、
衛生管理者だけでは賄えきれない、作業動作方法指導や環境調整がとても重要と考えます。


作業別の腰痛予防のための作業姿勢や方法を定期的に投稿していきますが、
実際に講習会や作業方法改善に対するご質問ご要望などがある企業様がおりましたら一度ご連絡ください。


お問い合わせ先
固定電話︎0123-24-1121
封筒rihabiri@hokusei.or.jp
北星病院 リハビリテーション科
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中15

(2020年11月 1日 16:35)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は朝練です。

テーマは上殿皮神経の症状です。
上殿皮神経とは じょうでんぴしんけい と
読みます。
20201101外来1.jpeg

上殿皮神経の走っている部位としては
背骨を支えている筋肉の中を通って
骨盤からお尻の筋肉の表面近くにあります。

感じる症状として神経の為ピリッとした様な痛みを感じることがあります。

痺れや痛みをお尻付近に感じる方は
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の
方もいますが
この神経が問題の可能性もあります。

気になる方は是非ご相談下さい!
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!③

(2020年11月 1日 16:32)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は痛みに関する記事の続きです。

※前回の記事はコチラ

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/10/post-270.html

前回も少し慢性疼痛に関して
触れさせて頂きましたが、
今回はより深く、外来患者様の中でも
1番多い慢性疼痛について触れていきます。


前回は腰痛を例にしましたが、
慢性疼痛全体の定義としては国際疼痛学会で
治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛みとされています。

具体的な期間は症状が最初に出てから3ヶ月とすることが多いです。

慢性疼痛の因子として

①侵害受容性疼痛(組織が損傷、損傷しそうな時に体に危ない!と警告する痛みです。よく感じる痛みがこれに該当します。)

②神経障害性疼痛(神経、脊髄、脳の損傷や機能障害によって起こるもの。整形だと腰椎椎間板ヘルニアなどでの神経が圧迫され足などに痛みが出るもの)

③心理社会的疼痛(日常のストレス 例としてはずっと痛みが続き不安、仕事のストレス、対人関係など)があります。


慢性疼痛は
①〜③が複雑に絡み合った状態となっています。

また、慢性疼痛の特徴として
実際に持っている筋肉量に見合わず
身体に痛みがなく問題ない方と比較して
約30%程筋力が発揮できていない状態にあると報告されています。


更にどこの場所が痛くてもそれが起きると言われています。

なので痛みの期間が長い患者様は
筋肉量と実際にどれくらい筋力が発揮できているのかを継続して測定し身体の状態を必ずチェックするようにしてます。

そこで全身状態をチェックしていくことと同時に①〜③のどこに問題があるかも考えていくことで痛みの改善につながるように行っていきます。

慢性的に痛みがある方は是非ご相談下さい!

関連する過去記事もよろしくお願いします!

筋力過去記事
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-211.html

筋肉量過去記事
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-212.html


参考文献
①慢性疼痛治療ガイドライン
②島谷丈夫 他 慢性疼痛疾患患者と健常人における筋質量(%MV)と体重支持指数(WBI)の比較検証(第2報)疼痛部位別におけるWBI
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!② (腰痛を例にして)

(2020年10月26日 11:09)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
本日は「痛み」についての記事の続きです。

※前回の内容はコチラ

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/10/post-267.html

前回は痛みの定義について
触れさせて頂きました。

今回は痛みの種類に関してお伝えします。

分類方法がいくつかありますが
痛みの対処や原因を考える上では重要になります。

特に患者様に関わりがある種類として
「痛みの時期」があります。

時期とは痛みが出てからどれ位経ったかで
判断していきます。

ざっくりと分けると
①急性期 ②慢性期となります。

①急性期とは
痛みを感じてからすぐの時期です。

この時期は身体の組織(筋肉や靭帯など)が
炎症(腫れ、熱感、発赤など)している可能性がありますので痛みを強く感じる方も多いです。

例として腰痛では痛みを感じてから4週間未満の時期です。

よく患者様の中にも痛みがあるからずっと寝ていたとおっしゃられる
ことがあります。

しかし最近の研究では
痛みが出たばかりでもなるべく普段の活動を維持することで、
より早い痛みの改善につながり仕事への復帰も早くなるとの報告があります。

更に仕事を休んでる期間が長ければ長い程職場復帰の可能性が低くなるとも言われています。

もちろん痛みがある場合は無理をしないように
でも、できるだけ過度な安静を避ける必要があります。

過度な安静で筋力の低下や身体の柔軟性の低下などの
2次的な問題で更に痛みが強くなってしまう可能性がある為です。

②慢性期とは
例として腰痛では痛みが出てから3ヶ月以上持続している状態です。

腰痛が長引く要素として痛みが強いことはもちろんのこと
心理社会的(ストレスを感じたりすること)なことが慢性的になる要因となるとの報告もあります。

慢性的になっている方の多くが低活動なことがあり
運動を習慣つけることが重要となってきます。

腰痛ガイドラインでもホームエクササイズ(自宅での各々に合わせた運動をこなすこと)
が痛みを改善すると報告されています。

これは我々リハビリ職が得意とする
身体の硬さ、筋力等を評価しそれぞれにあった運動メニューを組むこととなります。

実際にリハビリでは痛い部位のマッサージだけでは無く
治療時間の中で自宅での運動メニューに関してもできるまで
一緒に練習していきます。

外来リハビリでは週に2~3回程度来ていただくことが
ありますが、やはり自宅にいる時間の方が長い為
ホームエクササイズを如何に正確に行えるかが重要となります。

疼痛でお困りの方は是非ご相談を!


参考文献

①Waddell G, Burton AK:Occupational health guidelines for the management of low back pain at work:evidence review. Occup Med(Lond)51(2):124- 135, 2001
②Minds 腰痛診療ガイドライン