【活動報告】企業連携ぷちゼミ:骨盤のゆがみ解消講座

(2020年11月14日 16:51)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です!

11月11日(水)あんじゅ児童館にて
産後6ヶ月未満の方を対象とした講座に理学療法士の加藤と作業療法士の佐藤が行ってきました★

20201114外来1.jpeg

参加前の体調チェックや、消毒・換気など感染対策をしっかり行い実施することができました!

今回は5組の親子が参加してくれました。


姿勢チェックや筋肉が上手く使えているか、いつもの講座より時間を多めにとったので、
自分の身体がどういう状態か細かく確認できたのではないでしょうか^_^


20201114外来2.jpeg
また、お子さんは別のエリアで児童館の先生方が見ていてくれたので、お母さんは集中して聞くことができたのではないかな〜と思います(*^^*)


今年度は、年明けにあと1回この講座がありますが、地域女性の健康に携われるよう北星病院では引き続き感染防止対策を徹底していきます!!
北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!⑤

(2020年11月11日 13:59)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

前回記事はこちら↓です。
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/11/post-273.html

今回は神経障害性疼痛です。

神経障害性疼痛とは
神経、脊髄または脳の損傷や機能障害によって起こる痛みとされています。

実際に整形外科でリハビリ処方となる方は腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア
と呼ばれるものが有名なところです。

上の2つの病気では腰から足にかけて症状が出ることが多いです。

腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアでの症状としては
異常な感覚(例として燃えるような、またはチクチクしたもの)や
下肢の痛みなどがあります。

治療の流れとしては医師が診断時に色々な検査(画像診断や理学検査等)を行い、
具体的に何処の
神経が問題で症状があるのかを確認します。

その後リハビリ室にて私達が更に体の硬さや
筋力の低下が無いか、どのような動作で痛みが出るのかを
確認しストレッチや運動指導等を行なっていきます。

また腰だけではなく股関節や背骨など
腰を上下に挟んでいる関節の拘縮(固くなっていること)が
症状に関係していることがあるため全身をくまなく
チェックし運動療法やストレッチを提案させていただいています。

お困りの方は是非ご相談ください!

参考文献
①林典雄  馬尾性間欠跛行に対する運動療法の効果  日本腰痛会誌,13(1): 165 - 170, 2007
理学療法士による勤労者のための腰痛対策 ②職業性腰痛を対策・予防する意義

(2020年11月 9日 17:10)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院 理学療法士の澤野です。

本日は職業性腰痛を対策・予防をする意義についてです。

①50%を超える労働者が腰痛がありながら仕事をしている!?
約106万人の労働者を調査した報告では、83%の方は労働中に一度は腰痛を感じたと報告し、
その内の59%は現在も腰痛がありながら一生懸命労働しているというデータがあります。
また、2割弱の方は4日前後の欠勤をするくらいの腰痛があるという結果があります。

20201109澤野3.jpeg

②職業性腰痛が及ぼす影響はどのようなものなのか?
職業性腰痛は労働中の腰痛のみではなく、

・生活の質(自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているのか)を低下させる
・職業性腰痛の遷延、慢性化に伴う、医療費の増加
・労働生産性(労働者1人あたり、企業全体が生み出す成果)が低下する
・職業性腰痛による失業や欠勤

に影響してしまいます。
各個人の生活へ影響を及ぼすだけでなく、腰痛の増強や慢性化に伴い、
企業全体へも影響を及ぼす可能性があります。そのため、職業性腰痛への対策や予防はとても重要と考えます。

20201109澤野2.jpeg

③労働衛生の3管理
労働者における職業性腰痛への対策として
1.健康管理
2.作業管理
3.作業環境管理
の3つを基に対策をしていきます。
20201109澤野3.jpeg
1.健康管理は、心身状態が健康であるのかということです。作業を行うにあたり、
必要な身体の可動域や筋力、持久力があるのか、また、精神的ストレスにより腰痛を
引き起こしやすくなる可能性もありますので、心身共に健康であるのかということを考えていきます。



2.作業管理は、作業方法は腰に負担がかかっていないか、運搬する物品の重量はどのくらいか、
同一姿勢で長時間作業になっていないか、定期的に姿勢を変えることができているか、
作業前・中・後に運動、体操はできているのか、作業に関して考えます。



3.作業環境管理は、作業中の環境面が整っているのかです。
足場が不安定でないか、作業場の温度は適温か、
暗すぎないか、狭くないかなどを考えていきます。


では実際に次回からこの3管理に関して詳しく投稿していきますね。

実際に講習会や作業方法改善に対するご質問ご要望などがある企業様がおりましたら一度ご連絡ください。

お問い合わせ先
固定電話︎0123-24-1121
封筒rihabiri@hokusei.or.jp
北星病院 リハビリテーション科
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中16

(2020年11月 9日 16:51)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは変形性膝関節症への足底板(インソール)処方です。

変形性膝関節症の方へ、痛みや歩行の改善の為にインソールを処方することがあります。

インソール処方の目的は足のアーチ(土踏まずの形など)をしっかり保持させることで
足の機能を発揮させ、全身のパフォーマンスを改善する事です。

試しに入れて直ぐに購入して頂くのではなく
実際に色々な評価をして納得をして頂いた上で購入して頂きます。

実際の評価としては以下の様なものになります。

足の崩れがある場合、全身に影響が出るために、肩関節や首の関節の
動きが悪くなることが多くあります。

そのため、足の崩れから、全身への影響があるかないかを判断する為に

①足が地面に接地している状態で四肢を動かし、足の影響を評価します。
20201109外来5.jpeg


②足が地面についていない状態で四肢を動かして評価します。
20201109外来4.jpeg


②の足が地面に着かない状態で動かしやすくなれば足の影響が考えられます。

その他にも患者様の靴にインソールを入れて数分歩いて、
歩きやすさや痛みがどうなるかも考慮して考えていきます。


インソールは特に靴を履いてたくさん歩く方に適応となりますが
自宅にいる時間が長い方には同じ機能を持ったソックスも処方します。

当院職員も多数愛用しているインソールです。


気になる方は是非ご相談下さい。

20201109外来3.jpeg 20201109外来2.jpeg
20201109外来1.jpeg

北海道千歳市リハビリ病院 痛みについて理解して考えましょう!④

(2020年11月 4日 18:11)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

前回記事はこちら↓です。
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/11/post-271.html


前回までは痛みの時期をテーマにさせて頂きました。
今回も痛みの分類の続きです。
「原因による分類」です。
前回も少し触れたところになりますが下記のように
分類されていきます。
①侵害受容性疼痛
②神経障害性疼痛
③心理社会的疼痛

今回は①の侵害受容性疼痛に関してやっていきます。
侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう と読みます。)
概要としては最も皆さんが感じる痛みです。
組織損傷(筋肉・骨・靭帯・皮膚など体の色々なところを傷めること)
によって身体が痛いと感じることです。

組織損傷が発生した時に感じる痛みということですが
大きな怪我を想像している方も多いと思いますが
多くの外来患者様は日常のちょっとした身体に負担のかかる
ことが積み重なることで微細な損傷がやがて痛みにつながり
来院されることが多いです。
ちょっとした負担のかかることを特定することが
重要ですがなかなか難しく患者様にも問診の中で
時間をかけてお聞きすることが多いです。

負担のかかることとして文献で報告されていることも
少ないですが例として腰痛に関してですが
長い時間座っていることがあります。
特にデスクワーカーの方や運転手の方に多いイメージですが
長く座っていると腰椎ヘルニアになる可能性が増加すると言われています。
また悪い姿勢をとっているだけでもクリープ現象といって
脊骨の関節が不安定になるといったことも報告されています。
さらに俗にいう「良い姿勢」をとっていても
長時間座っていると徐々に筋肉が疲労してきて
悪い姿勢(背中が丸まっているような)になってしまうと報告されています。
なので大事なことは一定時間で姿勢を変えたり
一度立ち上がって体を動かすことで負担を軽減することが重要になります。
少し生活の習慣の中で意識を変えるだけでも疼痛を回避できるかもしれません。

また余談ですがずーっと痛みを感じる状態のまま
放っておくと神経などが過敏になって
感じる程度が強くなることや慢性化していきますので
早めの対処(病院に行ったり何か痛みを改善する為の行動)
が重要になります。

参考文献
①野田 他 3 つの異なる座位保持課題が腰椎分節の 角度変化に及ぼす影響 理学療法学 2017
②斎藤 他 異なる坐位保持課題が腰部受動性組織に及ぼす影響 ~腰部筋活動に着目して~