通所リハビリブログ 第81号 職員研修

(2022年1月28日 16:35)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
今回は通所リハビリで、リハビリスタッフが月に1回行っている「職員研修」について、ご紹介していきます。
 
今月は、泉が「リハビリテーション意欲を高める応用行動分析学」というテーマで研修会を開きました。
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リハビリスタッフなら、誰しも「患者様・利用者様の意欲をアップするにはどうしたらいいのか?」、「注意を集中させることができない」という経験があると思います。
 
これらを、しょうがないとあきらめてしまう前に、このような感情が生まれるメカニズムや法則性を学び、より効果の高いリハビリの実現を目指していく、というのが今回のテーマの「応用行動分析学」です。
 
この考え方は、教育、医学、恋愛、スポーツとあらゆる分野で活用されています。
 
応用行動分析学とは、行動に着目し、行動分析を行うことで問題の解決や改善に活用していく心理技法のことですが、行動に着目して評価することを「ABC分析」と言います。
 
ABC分析は、「先行刺激(A)」→「行動(B)」→「後続刺激(C)」という流れになっており、「先行刺激(A)」をきっかけに、「行動(B)」が引き起こされる仕組みになっています。
 
分かりやすい明確な見通しがあると「行動」の動機づけになったり、望ましい「行動」に対してポジティブな結果を多様に出現させることで意欲を高めたり、失敗させない無誤学習で成功体験を積み重ねることが、行動を促進させるために重要です。
 
少し難しい内容でしたが、リハビリ意欲を高めるために、良い学習の機会となりました。
今回の研修会を活かして、スタッフ一同向上心を持って今後もリハビリに取り組んでいきます!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!
自重トレーニングの回数設定

(2022年1月26日 16:31)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは『自重トレーニングの回数設定』です。

筋肉をつけたい!
と思っても場所や費用の面で本格的なジムに
通うには、まだまだハードルがあります。

身体一つで行える自重トレーニング(自分の体重を使った腕立てやスクワットなど器具を使わないもの)
は、やろうと思った時から簡単に始められます。

通常、筋肉をつけるためには最大筋力の
70~80%の負荷(重りなどを使用して)で実施するというのが
常識としてありました。

しかし、最近の研究では低負荷の筋力トレーニングでも
筋肉がつくことがわかってきました。

高負荷トレーニングと低負荷トレーニングでの
筋肥大を比較した研究になります。

条件に関して、回数は互いに限界まで実施することを
4セット行っています。

筋力トレーニングをした後は
筋タンパク質合成(筋肉が作られる現象)が活性化します。
高負荷でも低負荷でも、それが活性化していることがわかり
24時間後では低負荷の方が少しだけタンパク質合成が活性化しているという結果でした。
(Nicholas A Burd 2010 )
20220124外来.jpeg
なので結論としては
自重トレーニングを実施する際の目安の回数としては
『限界まで!』が今の科学で言われていることになります。

もちろん自重トレーニングでも
いきなり限界まで追い込むことは難しいので
慣れるまで(フォームなどが安定するまで)一定の
回数で行うこともありなのではないかとは思います!

運動経験のある人は限界まで頑張りましょう!


引用文献
Nicholas A Burd Low-load high volume resistance exercise stimulates muscle protein synthesis more than high-load low volume resistance exercise in young men. PLoS One. 2010 Aug 9;5(8):e12033. doi: 10.1371/journal.pone.0012033.
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.28.

(2022年1月24日 16:27)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

朝練です。

テーマは
『腰の触診』です。
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今回は基本に立ち返り、脊柱の触診を行いました。
脊柱は頸椎(首)が7つ、胸椎(胸)が12つ、腰椎(腰)が5つあります。

本日は実際に、上からと下からの触診、どこの脊柱の間が狭くなっているか?
動きが少ないか?などの触診の練習を行いました。

私たちは腰痛などの患者様を評価する際に
触診での確認、患者様に実際に動いてもらって
どこの部分が沢山動いて、どこの部分の動きが少ないかなどを
みていき運動療法や徒手的な介入を行なっていきます。

そのため触診の能力は常に触診の能力を磨いておく必要があります。



患者様に役立てるように
次回も頑張ります!
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.27.

(2022年1月22日 09:37)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

朝練です。

テーマは
『膝の正面』です。
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膝は内側が痛いという訴えが多く聞かれますが
膝の正面も痛いと言われることが多々あります。

膝の正面には膝の皿と大腿骨(太ももの骨)との間にある
膝蓋大腿関節(しつがいだいたいかんせつ)があります。

また、膝の腱の真下には膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)という
脂肪の塊があります。

脂肪の塊は痛みを感じやすいので膝の皿の関節などの
動きが悪かったり、膝が硬く伸びづらかったりする時に
負担が増加し痛みが出ることがあります。
(脂肪の痛みは脂肪の多い太ももをちねるとわかりやすいかな?と思います。)

本日は、そんな膝の正面の触診を
練習しました。
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次回も頑張ります!
療養病棟にて音楽療法を行いました☆

(2022年1月20日 14:07)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院音楽療法士の青木梨央です。
 
先日、北星病院4階の入院患者様4名に対し、音楽療法を実施させていただきました!
皆さんが集まるまでの間には、ピアノで冬にまつわる曲や患者様からのリクエストで「くちなしの花」を演奏しました。
懐かしそうに小さく口ずさみながら聞いていました(^^)
 
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まず初めには「世界の国からこんにちは」の替え歌を、セラピストが歌いかけながら一人ずつタンバリンを鳴らして頂きました!
職員が一人ずつ関わることで、他の人が鳴らしてる様子を見たり、他者へ意識が向くきっかけにもなります。
曲の最後には全員で手拍子する場面もあり、一体感を感じました!
 
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2曲目は「雪」に合わせて準備運動を行いました。
リトミックスカーフを使用した手指の運動で、
1つ目が「スカーフの端を片手(両手でも可)で持ち、手の中に丸めていく運動」
2つ目が「スカーフを上に投げてキャッチする運動」
を行いました。
柔らかなスカーフを用いることで、
丸めやすく、投げて落ちてくるまでの時間が長いことでキャッチしやすかったです(^^♪
手指の力が弱い方や瞬時に反応することが難しい方も取り組むことが出来ました!
 
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3曲目には「高原列車は行く」に合わせて引き続きスカーフを使用して体操を行いました!
色のついたスカーフを使用することで、視覚障害のある方も一緒に体操を行うことが出来ていました(^^)
綺麗なスカーフに皆様のやる気もアップ!!
 
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ピアノとトーンチャイムによる「きよしこの夜」の演奏の様子です。
曲の最後には患者様一人ずつ、音楽に合わせてツリーチャイムを鳴らしていただきました!
自分の番がくると、積極的に楽器の方へ手を伸ばし、ツリーチャイムを鳴らしていました。
クリスマス気分になりました☆
 
今後も手指消毒や換気、距離の確保など感染症対策を行いながら音楽療法を様々な場所で、たくさんの方に提供していきたいと思っています!
ご興味のある方は、北星病院音楽療法士の青木までお声掛け下さい(^^)♪
 
以上、北星病院音楽療法士、青木でした!